普段は問題がなくても、地震のときはどうなるでしょう。
ビスというのは釘と違い、脆性的(ぜいせいてき)で粘りがないものです。
「釘」は横から叩けば曲がります。何度やってもグニャグニャ曲がるだけで折るのは大変です。
これに対し 「ビス」は5、6回横から叩けば折れてしまいます。
たわみを抑える為「焼き」が入っているので、固い代わりにある程度でポキッっとおれてしまいます。
外断熱で、もし折れないで曲がる「釘」のようなビスを使っていたとします。
地震で動いた位置で外壁は止まってしまい、雨仕舞上問題です。
曲がりもしない、折れもしないガチガチに頑丈なビスだとします。
そうなるともはや木造に不向きです。木造は地震時に木がめり込むこと地震力を吸収、減衰するという特徴があります。
ビスが曲がらず折れなかったら、支点である間柱や柱のビス穴がめり込みにより広がってしまい保持力に問題が生じます。
木造住宅の重要な部分で、ビスをこのような使い方をするのは今まで例がありません。
数年後何十年後何がどの程度起こるのか確認できないものを採用し、何十年使用する住宅を御客様に提供するのは問題があります。