新潟県中越地震の建物被害状況では、雪国特有の高床式の頑丈な基礎のおかげで建物自体の大きな被害を免れた住宅が多かった。倒壊した住宅はやはり昭和56年以前の古い耐震基準の家に集中していました。
注目すべきは大震災以降平成12年に制定された新基準で建てた住宅に関しては、ほぼ無傷のような住宅が多かったという結果です。
これはそれまで3階建て住宅にしか義務化されていなかったホールダウン金物が2階建て住宅にも義務化され、その効果が高かったことを示しています。
阪神大震災でもホールダウン金物が設置されていた木造3階建て住宅の被害は皆無に等しかったというデータがあります。
このことから現在の建築基準法を遵守して施工すれば大地震に対し倒壊どころか軽微な損傷すら逃れることができる可能性が見えてきました。