あまり知られていない「国産スギ」の強さ
「スギ」 は、最近の住宅ほとんどが使っている「米松」という木より圧倒的にシロアリに強いのです。
「米松」という木は、現在、ほとんどの無垢材を使って建てる家に使われています。JAS(日本農林規格)では心材の耐久性区分でD1という強い区分に分類され、腐朽菌には比較的強い木。
ところが、独立行政法人森林総合研究所の「イエシロアリ選択試験による耐蟻性評価」ではなんと「極小」という最低ランクに位置付けられちゃいました。
これに対し、我が日本産のスギは「大」、ヒノキは「極大」と位置付けられています。
シロアリが生息する日本で育つスギ、ヒノキはシロアリに対する抵抗力が無ければ、成長できません。これに対し、シロアリが全く生息しない地域から輸入されてくる外材は、当然ながら抵抗力が弱いということなのです。
シロアリは地面から木を食べながら上に上ってきます。ですから実際は土台や柱にシロアリの大嫌いなスギ、ヒノキを使っていれば、その上の乗っかっている「米松」の桁に被害が及ぶことは、ごく稀なのです。
ところがどっこい、最近は柱にもホワイトウッドやレッドウッドなどの外材を使って建てる「オールシロアリの餌住宅」が爆発的に増えています。恐ろしや~。